日本の本の流れを作っている二大取次。
個人事業の本屋でもない僕は、そりゃ相手にされませんでした。
全国チェーンの書店の中には卸しをしてくれるところがあると聞き、連絡を取ったところ「昔はそういうこともやっていましたが、今はやっていないんです」と。
仙台の老舗の書店でも卸しをしているらしいと聞きつけ電話をしました。
「ものにもよりますが卸しています」とのことで伺うことに。
レジのスタッフに「本の取り扱いの件で伺いました」と言ったところ「そういうのうちではやっていないから!」と一蹴されました。
事前に連絡を取っていたことも伝えたのですが「本を取り扱ってくれっていう人が多くて困っているんです!」と返されました。
そのスタッフは僕が自費出版の本をこの書店に置いてくれと頼みに来たと勘違いしていました。
勘違いされていること、本を卸してほしいことを説明したら「私、聞いていない!」と。
情報共有がなされていないことをこちらでは分かり得ないし、そもそも情報共有していないのはそちらの問題だよな〜、それに聞いていないとしても他のスタッフに確認することは出来るんじゃない?と思いました。
仮に本を卸してもらえたとしてもこのスタッフと今後もコミュニケーションを取る可能性があるなら取引は難しいと感じ、その場を離れました。
ちなみに、「私、聞いていない!」「俺、聞いていない!」という対応にその後も苦い思いをさせられるのはまた別のお話。
こりゃ本を取り扱うのは無理かなーと諦めかけていた時、友達から「二次取次」という言葉を教えてもらいました。
その言葉で検索したところ、買取ではありますが本を卸してくれる会社に辿り着くことができました。
そこでやっと本を取り扱うことができました。
本を取り扱い始めてから5年くらい経った頃、二大取次の片方から取引の話がきました。
書店が次々と閉めていく現状を鑑みて小規模のセレクトショップなどにも卸し始めたそうです。
ただ、それでも既存の本の流通に則した早朝納品、毎月の最低発注金額が高いなどの条件だったので取引には至りませんでした。
その担当はたまにお店に来てくれて、日本の本の販売についていろいろ教えてくれます。
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